🧱 施工方法・応用(スイッチボックスの結線)
「確認表示灯」と書いてあったら、
ランプは負荷と並列。それだけです。
いつ点くか、で3つに分かれる
パイロットランプは、つなぐ場所によって点くタイミングが変わります。結線図で覚えるより、いつ点くかの表で押さえるほうが速いです。
| 呼び名 | スイッチ入 (負荷が動いている) | スイッチ切 (負荷は止まっている) | つなぐ場所 |
| 同時点滅=確認表示灯 |
💡 点く |
消える |
負荷と並列 |
| 異時点滅=位置表示灯(ホタルスイッチ) |
消える |
💡 点く |
スイッチと並列 |
| 常時点灯=ずっと点きっぱなし |
💡 点く |
💡 点く |
黒—白に直結 |
🔑 名前がそのまま役割になっている
同時点滅は負荷と
同じタイミング。
異時点滅は負荷と
逆のタイミング。夜の廊下でスイッチがうっすら光っているアレ(ホタルスイッチ)が異時点滅の実物で、
消えているときだけ光って場所を教えてくれるから「位置」表示灯です。問題文が「
確認表示灯」と言った時点で、いちばん上の行に決まります。
本番ではこう出る
📄 実際の問題
「図に示す一般的な低圧屋内配線の工事で、
スイッチボックス部分の回路は。ただし、ⓐは電源からの非接地側電線(黒色)、ⓑは電源からの接地側電線(白色)を示し、
負荷には電源からの接地側電線が直接に結線されているものとする。
なお、パイロットランプは100V用を使用する。」(図の下に「
○は確認表示灯(パイロットランプ)を示す。」)
出典:令和3年度上期 第二種電気工事士筆記試験(午後)問21
問題の単線図。スイッチボックスの中に○(パイロットランプ)と●(点滅器=スイッチ)が並んでいます。主役は問題文の一言──「○は確認表示灯(パイロットランプ)を示す」。この呼び名が答えを決めます。
出典:令和3年度上期 第二種電気工事士筆記試験(午後)問21の図(一部改変)
問題文の「確認表示灯」で、もう答えは半分決まりました。負荷と並列です。あとは色の決まりに従って線を引くだけです。
白(接地側)は、負荷とランプへ直行。問題文に「負荷には接地側が直接結線」とある通り、白はスイッチに入れません。
黒(非接地側)は、スイッチへ。電気の入口はスイッチで断ち切れるようにするのが大原則です。
スイッチの帰り線(赤)が負荷へ。ランプは赤—白の間。これで負荷とランプが並列になり、スイッチを入れた瞬間に両方へ100Vが掛かります。
正解ロ。スイッチを入れると帰り線(赤)が黒とつながり、赤—白の間にいるランプと負荷の両方に100Vが掛かって同時に点きます。切れば両方消える──まさに「負荷が動いているかの確認」です。
同問の選択肢ロの結線を、説明用に描き直したもの(一部改変)
ロ
スイッチを入れると負荷とランプが一緒に点き、切れば両方消える。まさに「負荷が動いているかの確認」です。
誤答3つの正体
4択はでたらめな図ではなく、3用途の結線+やってはいけない直列が1枚ずつ並んでいます。上の表を知っていれば、選択肢が名札に見えます。
| イ | ランプを負荷への線に直列に割り込ませた図 … ランプと負荷で100Vを取り合い、どちらにも全電圧が掛からない。帰り線が白色なのも色の原則違反 ✗ |
| ロ | ランプが赤—白の間=負荷と並列 … スイッチONで負荷と一緒に点く「同時点滅」。確認表示灯はこれ ✓ |
| ハ | ランプが黒—白の間=常時点灯の結線 … 負荷が切れていても点きっぱなしで、動作の「確認」にならない ✗ |
| ニ | ランプがスイッチと並列=異時点滅(位置表示灯)の結線 … 切のときに点く。役割が逆 ✗ |
⚠️ 「パイロットランプは100V用」も並列の予告
ランプに100Vをまるごと掛けてよい、という意味です。直列に割り込ませた図(イ)ではランプと負荷で電圧を分け合ってしまい、どちらにも100Vが掛かりません。この一文を見たら直列の選択肢は即除外できます。
10秒セルフチェック
迷ったら毎回ここに戻ってきてOKです。
| 問い | 答え |
| 「確認表示灯」ならランプはどこ? | ?負荷と並列(同時点滅) |
| 「位置表示灯」ならランプはどこ? | ?スイッチと並列(異時点滅) |
| 白(接地側)はスイッチに入れる? | ?入れない。負荷とランプへ直行 |
| 黒(非接地側)はどこへ? | ?スイッチへ |
| ランプを負荷と直列にするとどうなる? | ?電圧を分け合い、どちらにも100Vが掛からない |
🔍 もう少しだけ深く
複線図の基本3手は、この問題以外でも使えます。①白(接地側)は負荷へ直行 ②黒(非接地側)はスイッチへ ③スイッチの帰り線が負荷へ。この順番で線を引けば、たいていのスイッチボックス問題は形になります。
💡 実物は、たぶんもう家にある(コラム)
ここから下は試験の外の話です。
夜の廊下やトイレの壁で、スイッチが
うっすら緑や橙に光っているアレ——あれが異時点滅(位置表示灯)の実物、いわゆるホタルスイッチです。切のときだけ光って、暗闇でスイッチの場所を教えてくれています。次に見かけたら「切のとき光る=スイッチと並列だな」と結線まで思い出せたら、この論点はもう仕上がっています。
🧠 最後にもう一度
「確認」表示灯=負荷と並列(同時点滅)。「位置」表示灯=スイッチと並列(異時点滅)。呼び名を読めば、結線は自分で導けます。