🔖 技術基準(電圧区分) 🔥 第30問の定番

電圧区分は、600・750・7000。
覚えるのは、この3つの数字だけです。

✅ 結論:電圧区分を問う過去問は、この3行で解ける
低低圧=交流は600V以下/直流は750V以下
高高圧=そこを超えて7000V以下
特特別高圧=7000Vを超えたもの
直流のほうが150V高い。ここさえ取り違えなければ落としません。
境目は3か所だけ。低圧の上限だけ交流と直流で違う 交流 低圧 600V以下 高圧 600V超 〜 7000V以下 特別高圧 7000V超 直流 低圧 750V以下 高圧 750V超 〜 7000V以下 特別高圧 7000V超 ここだけ 150V ちがう 7000Vは交流も直流も共通 交流600 < 直流750。高圧の上限はどちらも7000V(7kV)
境目は600V・750V・7000Vの3つ。うち低圧の上限だけが交流と直流で違い、直流のほうが高いところまで低圧として扱われます。高圧の上限7000Vは交流・直流とも共通です。

なぜ3行で足りるのか。この論点で問われるのは「境目の数字はいくつか」だけで、間違いの選択肢は毎回数字を入れ替えるか、存在しない数字を混ぜてくるだけだからです。そして、出る場所もほぼ決まっています。

📍 第30問は、この論点の指定席
第30問 13回 ■■■■■■■■■■■■■
第29問  1回 ■
電圧区分を問う問題は、平成21年度〜令和7年度下期の過去問のうち14回。うち13回が第30問で、残る1回(平成21年度)は第29問でした。本番でこの番号に来たら、まず600・750・7000を思い出してください。
この論点の過去問を解いて、いまの自分が取れるかどうかを確かめられます(iPhone用・無料)。
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本番ではこう出る(2つの形)

この14回の問い方は、2つしかありません。

出方A:低圧を「直流と交流のペア」で問う(11回)

「電圧の低圧区分の組合せで、正しいものは」。答えは毎回直流750V以下・交流600V以下です。

出方B:交流だけで「低圧と高圧のペア」を問う(3回)

「交流の電圧区分で、正しいものは」。答えは毎回低圧600V以下・高圧600V超7000V以下です。

間違いの選択肢の主な型

選択肢の中身どこが変か正しくは
直流600V以下・交流750V以下交流と直流が逆直流750・交流600
交流700V以下/650V以下/300V以下法令に無い数字交流は600V一択
高圧は600V超10 000V以下高圧の上限を水増し7000V以下
低圧は750V以下(交流の問題で)直流の数字を交流に流用交流の低圧は600V

※ 過去に出た誤りの選択肢から、主な型を並べました。このほか、直流と交流を同じ数字にした組合せ(どちらも600V、どちらも750V)や、直流700V以下という選択肢も出ています。

⚠️ いちばん多い引っかけ:10 000V
高圧の上限を10 000V(10kV)と書いた選択肢が、交流の区分を問う3回すべてに入っていました。正しくは7000V(7kV)。「7000を超えたら特別高圧」と1本で押さえておけば、10 000Vの選択肢を読んだ瞬間に外せます。

実際の出題(令和6年度 下期 問30)

「電気設備に関する技術基準を定める省令」で定められている交流の電圧区分で、正しいものは。

イ 低圧は600V以下、高圧は600Vを超え10 000V以下
ロ 低圧は600V以下、高圧は600Vを超え7000V以下
ハ 低圧は750V以下、高圧は750Vを超え10 000V以下
ニ 低圧は750V以下、高圧は750Vを超え7000V以下

出典:令和6年度下期 第二種電気工事士学科試験 問30

答え 
タップ(クリック)で表示ロ
交流なので低圧は600V以下 → イかロ。高圧の上限は7000V → ロ。
数字を2回見比べるだけで、10秒かかりません。

10秒セルフチェック

問い答え
交流の低圧の上限は?
?600V
直流の低圧の上限は?
?750V
特別高圧になるのは何Vを超えたとき?
?7000V

3つとも即答できれば、この論点は仕上がりです。

🔑 交流600・直流750。どっちが大きいか迷わないための覚え方

数字そのものは丸暗記でかまいませんが、大小関係だけは理屈で固定しておくと取り違えません。

交流は電圧が絶えず上下に振れていて、瞬間のピークは実効値より高くなります(実効値600Vなら瞬間は約850V)。直流は値が一定で、そういうピークがありません。だから「交流のほうが早く上限に達する=交流600・直流750」とイメージで結び付けておけば、選択肢が入れ替わっていても気づけます。

※ これは大小を取り違えないための覚え方です。省令に区分の理由は書かれていません。試験で問われるのは数字そのものだけです。

📖 条文そのものを問う「誤り探し」も2回出ている(電線と電路)

省令の記述を4つ並べて誤りを1つ選ばせる形が、令和6年度上期と令和7年度下期の2回(いずれも第二種電気工事士学科試験 問30)出ています。狙われるのは「電線」の定義です。令和6年度上期は電路の定義を電線に付けたもの、令和7年度下期は電線を「電気使用場所において施設する電線」に限ったものが誤りでした。

用語省令の定義イメージ
電線電線そのもの(「電気使用場所で施設する」という限定は付かない)電気を通すモノ
電路通常の使用状態で電気が通じているところ電気が通る範囲
電気機械器具電路を構成する機械器具電路の部品

「電線とは、通常の使用状態で電気が通じているところをいう」という選択肢が出たら、それは電路の定義なので誤りです。線(モノ)=電線/ところ(範囲)=電路と分けて覚えてください。

なお、この2回とも「電圧の種別である低圧、高圧及び特別高圧を規定している」「感電、火災その他人体に危害を及ぼすおそれがないように施設する」という選択肢は正しい記述として出ています。ここは切らなくて大丈夫です。

📎 同じ枠から、まれにこんな出方も

第29〜30問には、電圧区分でも条文の誤り探しでもない、次のような問題が出たこともあります。優先度は低いので、余力があれば目を通す程度で構いません。

出題答え
住宅の屋内電路に使用できる対地電圧の最大値(平成23年度上期 第二種電気工事士筆記試験 問29)150V
電路の(A)には過電流遮断器を施設し、(B)が生じた場合には(B)遮断器の施設などの措置を講じる(令和5年度上期 第二種電気工事士学科試験(午前)問30)(A)必要な箇所/(B)地絡

後者は(A)に「すべての分岐回路」、(B)に「過電流」を入れたくなる問題です。過電流遮断器の話は(A)の文で済んでいて、(B)の文には「乾燥した場所に施設する等の(B)による危険のおそれがない場合は、この限りでない」という但し書きが付きます。乾燥した場所なら危険が小さくなるのは地絡(漏電)のほうなので、(B)は地絡です。

⚡ 現場のひとこと:低圧=安全、ではありません
試験では600V以下を「低圧」と1語でまとめますが、感電災害でいちばん多いのはこの低圧の領域です。区分はあくまで設備をどう施設するかを決めるための線引きであって、危険度の格付けではありません。現場では100Vでも必ず検電してから触ってください。